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TMC - レポート

2008年04月16日

Service Information --- TMC Report #0015

トップマネジメント・カフェ レポート (第15回)

第15回トップマネジメント・カフェ
一日を愛し、一年を憂い、千年に想いを馳せるフォトジャーナリスト 桃井和馬氏
「写真が語る真実」

第15回目のトップマネジメント・カフェは、群馬は伊香保温泉の老舗旅館「福一」にて開催されました。講師は、フォトジャーナリストの桃井和馬氏。なぜフォトジャーナリズムの道に進まれたのか、そして今、写真を通じて何を伝えようとしているのか。ご自身の写真作品の解説を交えながら講演していただきました。
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<プロフィール>
桃井和馬(ももいかずま) フォトジャーナリスト
1962年 東京都出身。「文明」「環境」「紛争」をテーマに、これまで120カ国以上で取材を続けてきた。
2002年から03年までの1年間は、20世紀に起きた戦争を振り返る取材を世界各地で行う。
第32回太陽賞を受賞。
JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)会員。
東海大学非常勤講師。

002.jpg 一日の視点とは、身近な関係やコミュニティーを大事にすること。一年の視点とは、社会や国や世界の情勢を考える視点。千年の視点とは、人間や生きとし生きるものを含む地球規模の視点。以前、米国アリゾナ州でホピ族の長老に「世界の混乱した状況を変えるために何が出来るか」尋ねた所、「日本に帰って身の回りのことを大切にしなさい」と。なるほどそういう事だったのかと気が付き、それ以来、「一日を愛し、一年を憂い、千年に想いを馳せる」という視点を大切になさっているそうです。
003.jpg 1994年ルワンダで起きた大量虐殺の取材を続けるうちに、戦争は物事の結果でしかなく、そこに至るプロセスをたどると、宗教、民族が原因といわれる戦争も、長年繰り返されていた環境破壊に原因がある事が見えてきて、環境が悪化して、資源不足になって、領土、自然の争奪、戦争が起きてくる。そして、環境を破壊する事は簡単ですが、再生には気の遠くなる様な月日がかかると語ってくれました。
004.jpg ご自身、アメリカの大学で勉強していく中で、今世界では何が起きているのか、人間は何処へ向かって行こうとしているのか、それを探求し伝えたくフォトジャーナリズムの道に入られたそうですが、写真が世の中を動かす非常に大きな影響力を持っていた事を知って、社会問題を考えるひとつの手段として写真を選んだことを語ってくれました。 ご自身の写真作品を1枚ずつ説明してくださり、その後、スライドショーという形で改めて見せていただき、写っている背部にある物を思考する事が出来るか、そして、自分の思考力、想像力を試すメディアでもある写真、一枚の写真と向き合って考える事、想像する事の大切さを問いかけて下さいました。

<桃井和馬氏の本>

010.JPG 命がめぐる
価格:\1,575(税込)
フルーベル館(2007/07)
007.JPG この大地に命与えられし者たちへ(単行本)
価格:\2,520(税込)
清流出版(2007/03)
008.JPG もう死なせない!- 子供の生きる権利(単行本)
価格:\1,575(税込)
フルーベル館(2004/07)
009.JPG 破壊される大地
(岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)
(単行本)
価格:\1,890(税込)
岩波書店(2003/12)
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今回のお宿は、江戸時代初期創業から400余年の歴史を刻む老舗旅館、群馬県伊香保温泉「福一」を利用いたしました。

次回予告:
第16回は、2008年7月頃の開催を予定しています。 講師、会場はまだ未定ですが、決定次第追ってご連絡いたします。

2006年11月15日

Service Information --- TMC Report #0012

トップマネジメント・カフェ レポート (第12回)

第12回トップマネジメント・カフェ開催。浄土真宗本願寺派 如来寺住職の釈徹宗氏が語る
宗教は「現在」を救済し得るか?

第12回目のトップマネジメント・カフェは、第10回と同じ那須塩原温泉の「松屋」にて開催されました。講師は、浄土真宗本願寺派 如来寺住職の釈徹宗氏。<仏教的>のススメと題し、釈氏が運営スタッフとして関わっておられる、認知症高齢者のグループホーム運営から気付いた「仏教とは?」について、事例を紹介しながら講演していただきました。

061202、トップマネージメントカフェでの一コマ煽られることによって「自分というもの」が肥大化すると、生きる上での苦しみも肥大化する、そう仏教では考え、仏教は「苦はどのようにして生起するかというメカニズムを自覚することによって苦を克服する」というなかなか興味深い手法を実践する宗教であるという事を、様々な事例を通してご説明してしてくださいました。

061202、釈徹宗氏認知症高齢者のグループホームの入居者達との付き合い方が初めはわからなかったが、日々の活動の積み重ねの中で、自分の枠組みをはずし、価値観や思い込みを崩して寄り添う事で楽になった。
相手の事がわからなければ、自分の枠を点検し直してみる。という事を、認知症の人達に教えてもらい気付かされた事例を、お話していただきました。

社会の枠の中で救える問題ではないのかもしれないが、宗教は「現在」を救済し得る。という事を、様々な事例を通して、難しいお話を解り易くご説明してくださいました。

004.jpg夕食のあとは会議室に移動して、昼間のセミナーのお話を受け、普段中々聞く事のできない「浄土真宗」「親鸞」「宗教」等々についての活発な質問が相次ぎました。

「インターネット持仏堂」釈先生のなんでも仏法相談室は、
http://www.tatsuru.com/jibutsu/よりご覧頂けます (別窓で開きます)。

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今回のお宿は、前々回参加者のご好評受けた「松屋」を利用させていただきました。
屋内、屋外、室内それぞれの露天風呂を、皆さん思い思いに満喫されておりました。

次回予告:
第13回は、2007年3月下旬の開催を予定しています。
講師、会場はまだ未定ですが、決定次第追ってご連絡いたします。

2006年07月09日

Service Information --- TMC Report #0011

トップマネジメント・カフェ レポート (第11回)

第11回トップマネジメント・カフェ開催。真打落語家 柳家小ゑん師匠が魅せる至宝の話芸と、しなやかな江戸ことば遊び。

第11回目のトップマネジメント・カフェは日光鬼怒川温泉の「あさやホテル」にて開催されました。講師は、真打落語家の柳家小ゑん師匠。柳家小さん師匠のもとで修行を積み、なんと8人抜きで真打昇進を果たした、今もっとも勢いのある落語家さんの一人です。さて、どんなお話が飛び出したのか、今回は、今までのトップマネジメン・カフェの趣向とはひと味もふた味も違った、楽しい講演となりました。

rakugo1.jpgまずは、大広間での小ゑん師匠による高座二席。一席目は植木屋と出入り先の旦那さんのやりとりをめぐる軽妙な古典『青菜』。仕事中の植木屋は、旦那さんに呼ばれてお酒のお供をします。  旦那さんと奥さんの上品で洒脱な会話を聞いた植木屋。さっそく自分の女房を使って長屋の悪友相手に会話を再現しようとします。それに付き合わされる悪友とのかみ合わない会話と、オチの絶妙さに会場は爆笑に。一気に小ゑん師匠の世界に引き込まれていきました。

そして新作の『ステ奥』。これは『ステキな奥さん』の略。雑誌に登場するような素敵な家とインテリアに憧れる奥さんが、旦那のいない間に、不思議なレコーダーを見つけ・・・という噺。古くて狭い今の家にうんざりしていた奥さんは、そのレコーダーをめぐる不思議な体験によって、心を動かされます。「時空のねじれ」を体験するというくだりが、新作落語ならではの斬新さです。ちょっとしんみり温かい気持ちになれるような、そんな後味を残した噺でした。

lecture1.jpg高座のあとは、会議室に移動して江戸ことば遊びのお稽古です。川柳と雑俳のルールと歴史、そして実際の句の紹介を交えながら、お話をしていただきました。
川柳は、マクロからミクロまでさまざまな題材が渾然となって一つの世界をつくり上げる連歌の前句附から発生し、江戸の市井のまなざしを色濃く反映していました。
高得点の句として抜かれるためには、表が立っている句(前句や裏の句がなくても立派に成立している句)つまり「一句立ち」していることが重視されます。日本語の妙を感じる力、やわらかい思考能力、自由なアイディア力が求められます。「無駄な遊び」を通して脳のトレーニングにもなりそうな川柳・雑俳講座です。

師匠から出された川柳・地口のお題を前に、真剣な面持ちの参加者の皆さん。小ゑん師匠のお話をうかがってから考え出すと、ますますその面白味が見えてきて、皆さん面白い句がどんどん思い浮かばれたようでした。師匠にはすべての作品に目を通していただいたうえ、秀作に師匠自ら「効キ」をつけていただき、夕食時に「カフェ連・開き」として発表タイム。師匠が「皆さんとてもお上手で驚きました」とおっしゃったように、思わずう~むとうなるような秀作から大爆笑の作品までさまざまで、楽しい夕食兼開きとなりました。

asaya2.jpg今回のお宿は、日光鬼怒川温泉のお宿、あさやホテルでした。広々とした屋上の露天風呂では、あいにくの曇り空で星が見られませんでしたが、皆さん思い思いにくつろがれたようです。

2006年04月09日

Service Information --- TMC Report #0010

トップマネジメント・カフェ レポート (第10回)

経済評論家の奥村宏先生が語るエンロン、ライブドア、そして「株式会社」とそのあり方。

okumura_5.jpg第10回目のトップマネジメント・カフェは那須塩原温泉の「松屋」にて開催されました。講師は、ジャーナリスト、大学教授を経て、現在経済評論家としてご活躍の奥村宏先生。ご専門は、これまであまり日本では語られてこなかった「株式会社論」です。資本主義経済の中にあって、株式会社は今までどうあったか、近・現代株式会社制度がもたらしてきた功罪、そしてこれから株式会社はどうあるべきか。エンロンとライブドアの問題を例に、私たちの疑問に一つの手がかりを示していただくべく、セミナーはスタートしました。

近代株式会社制度が確立したのは、19世紀後半。準則主義、株主主権、株主平等、資本多数決といった株式会社の原則がこの時期に作られました。当初は限られた大株主がイニシアチブを取る個人株主経営が主体でしたが、19世紀末から20世紀に入るころには、事業の大規模化、株主の分散化によって経営者の力が強くなりました。しかし今度は、アメリカでは70年代に入ると、年金基金などの機関投資家の力が強くなったのです。一方日本では、会社や銀行に株が集まって、法人資本主義ともいえる現象が成立します。

discussion0010.jpgそういった状況の中、日本では複数の会社が株を持ち合うことによって、安定株主工作が行われてきたのです。しかしバブル崩壊後、そのような日本的制度は失速し、それに変わって株主に力を持たせる「アメリカ的株主資本主義」を導入すべきである、といった論説が幅をきかせます。しかし、これは実体のない空論・幻想でした。
自己資本の不足、連結決算、株の持ち合い制度などを抱えてきた日本的株式制度にとっては、アメリカ的制度は意味をなしません。

hirakawa0010.jpgこのような自己矛盾の中で登場したのがライブドアの堀江氏が行ったような時価総額経営という手法です。これは規制緩和の隙間をぬって短期的な利益を重視し、株式分割、M&Aなどによって株価のつり上げを図り、株主の利益(つまりライブドアの例では、経営者でもある堀江氏ら大株主)を重視したやり方です。しかし、この手法はエンロンの倒産、ライブドアの粉飾決算という結末を生み、いまや「株式会社という制度」において、大きな問題を抱えています。
結論として、株式会社という存在を、総体的に議論すべきだということです。日本では株式会社制度に対しての危機意識が欠如しており、ライブドア問題に関しても、この事件がどういう事件であったか、何が問題であったかということに関して明確な分析が見られません。ホリエモンの経営手腕に対しての評価とバッシングが混沌としている状態です。
しかし、株式会社という制度の危機を、短期的利益のみを求めがちの機関投資家に任せることも、個人投資家に株を分散することでも解決はできません。もちろん、破綻してしまった社会主義を肯定することも不可能な現在、これからどのような経済制度を構築すべきか、という命題はまだ答えを見つけられていません。

inquiry0010.jpgご講演の後には質疑の時間が設けられ、日ごろ経営者の皆さまが感じておられる「株式会社」の現状と矛盾についてさまざまな意見・質問が出されました。
食事・休憩を挟んでの質疑応答では、経営の現場からの意見によって先生の株式会社論がより明確になり、白熱した意見交換に。

matsuya2.jpg今回は、那須塩原温泉のお宿、松屋でした。ゆったりとしたロビーと、部屋の大きな窓から眺める景色は最高。露天風呂で温まり、おいしい食事に舌鼓。きめ細やかなサービスも好評の宿でした。

2006年02月01日

Service Information --- TMC Report #0009

トップマネジメント・カフェ レポート (第9回)

第9回トップマネジメント・カフェを開催。ストレス心理学の分野で独特の研究を展開する小杉正太郎先生が、職場のストレス管理とパフォーマンスアップについて説いてくださいました。
2006年1月28日、熱海温泉の「三平荘」にて、第9回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。数々の企業の従業員に対しカウンセリングを行ってきた早稲田大学文学部心理学教室の小杉氏が、従業員のストレスと職務遂行効率の関係について説明してくださいました。いま最も重要なのは、適応障害に陥った従業員のケアと平行して、健全な従業員をメンタル面でサポートし、パフォーマンスをいかに最大化していくかという課題だそうです。カウンセラーの立場から見た企業内の現実と対処方法を、膨大なデータをもとに説明してくださいました。

P1280853ts.jpgビジネスカフェジャパン代表取締役の平川より、開会の挨拶と今回のテーマ設定についての説明がありました。

P1280859ts.jpg職場ストレスのコントロール術の専門家である小杉先生。近著「社内うつ」(講談社)が好評です。
精神病の領域にある「うつ病」とは違い、社内うつは「適応障害の軽度な状態」と定義されます。適応障害とはストレス因のあるときに強い苦痛を自覚し、不安と抑うつが高まる結果、社会的機能が低下する状態。マネージャーは、日頃消沈しているスタッフの存在に気づいたとき、うつ病なのか社内うつなのかを区別して考える必要があります。うつ病か社内うつかを診断するツールも普及しつつあるそうです。
「社内うつ」の人は社内に原因がありますから、職場外でははつらつとしています。本来重要であることに集中できずに、大事ではないことには熱中するという人がいますが、社内うつはまさにそういう現象の一つです。どんな人が「社内うつ」になりやすいか、克服できる人はどいうう人か。またどういう職場、どういう職種や経歴の人が「社内うつ」となるストレス要因を持っているかを、実際のデータで示してくれました。研究開発型の職種、プロジェクトチーム型の職場は、業務内容や裁量権にまつわるストレス要因が多いようです。階層型の組織やスタッフ系では仕事量がストレスとなることが多いようです。また中途採用者に社内うつが多いそうです。

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「社内うつ」は病気ではありませんから、ストレスとなっている要因がなくなれば治ります。人によって対処(コーピング)の方法に違いがありますが、内に溜め込まずに積極的にストレス因の除去に取組む人には深刻な「社内うつ」が少ないことが分かっています。組織としては、業務効率が低いままの状態や離職を避けるためにも、適切なソーシャルサポートが必要になります。気分転換の場を就業中に作ったり、ストレスチェックの実施、カウンセリングの機会、また配属などの人事施策へのフィードバックといったサポート方法があり、段階的な対応法が研究されています。そういったサポートを第三者的に専門に行う業者も増えてきており、人事部自らが手がけるよりも効果を上げています。
大半の人は「社内うつ」ではなく健全な状態にあります。組織は、この人たちにいかに積極的に仕事に取組んでもらうかも、精神的側面から工夫すべきだと提案しています。「自分の意図でこの仕事をしているんだ」と思わせること、すなわち「ジョブ・エンゲージメント」という状態を作り出すことが重要です。やはり「仕事を任せる」ということが最良のやりかただと小杉氏は締めくくりました。
今回は、緑に囲まれた和風建築の宿、熱海温泉の「三平荘」を会場に選びました。温泉宿ひしめく熱海で、昔からのスタイルを守り続けた宿の設備ともてなしに、参加者の日常のストレスもすっかり癒されたようです。

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2005年06月26日

Service Information --- TMC Report #0008

トップマネジメント・カフェ レポート (第8回)

第8回トップマネジメント・カフェを開催。自ら教育現場に身を置く内田樹氏が、現代の若い世代における「学びからの逃走、労働からの逃走」の背景を説明付けてくださいました。

2005年6月25日、箱根奥湯本の「ホテル はつはな」にて、第8回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。多くの文献からの特に核心を突いたメッセージを引用しながら、現代の教育の現状と、NEETに代表される若年層における行動様式について考察していただきました。一見、自立していて個性的であるように見える若者は、実は社会的地位作りにおいてリスクヘッジ能力が未熟です。そしてその帰結としての社会的格差が広がってきているのだそうです。

P6250012.jpg2004年、今回のトップマネジメント・カフェ講師である内田氏との共著を出版した平川より、開会の挨拶と今回のテーマ設定についての説明がありました。

P6250030s.jpg教育現場にいる内田氏による、「学びからの逃走」の実態から説明が始まりました。最初は笑って聞いていられましたが・・。
日本の小学校高学年~高校生の子供たちの「学びからの逃走」が国際的な統計でも示されています。しかし実態はもっと深刻で、多くの子供たちが「学校の勉強を嫌悪している」「校外学習時間ゼロ」という状況なのだそうです。内田様が教鞭をふるう大学でも愕然とする事象が日常的に起きています。
文章(活字)を読む際に、「読めない」「知らない」単語があっても気にならない。「虫食い」のメッセージを吸収している。分からない部分が残っていても全体の雰囲気が感じられればメッセージが伝達したとする習性なのだそうです。だから、正しい漢字も身についていません(写真↓ )
P6250057.jpg虫食い文章は彼らの目に映る「穴だらけの世界」と一致しています。
さて、ここから内田氏の考察が展開されていきます。子供たちはどういう時代に生まれ、どのように初めての社会との接点を体験したのでしょう。以前は、家事を手伝ったりすることにより、社会的活動は奉仕することから始まるということを身に着けました。現代の子供たちは、初めての社会との接点を「消費主体」として経験します。両親、親族による資金供給のもと、「何が自分が欲しいモノか」、「消費する価値があるものか」を豊富な情報源から探す姿勢ができてしまっています。学校へ行って興味度の低い授業を「苦役」と感じ、なんで授業料を払って(または)貴重な自分の時間を費やして、こんなサービス受けなきゃいけないんだよ、という消費者的(顧客的)な姿勢になります。集中力が高まるわけがありません。

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「奉仕すること」が自分と社会との接点を生み出すという姿勢も形成されずにいます。ですから、初めてもらう賃金の安さに嫌気がさして離職し、いずれNEETになっていきます。個性を伸ばすとか自己決定とかと言われて久しいですが、子供たちは安易な自己の価値基準で「奉仕する(overachieve)」することを避けます。
結局社会的地位を得られずに時が過ぎます。そして、「奉仕」ができた子供たちとの社会的格差になっていきます。意欲格差が社会的格差の原因として定着しつつあるのだそうです。
今回は、前回、前々回とお世話になった箱根ハイランドホテルとおなじ小田急グループの「はつはな(http://www.odakyu-hotel.co.jp/hatsuhana/)」を利用しました。

P6250006.jpgハイランドホテルのときからお世話になっている藤島様にご挨拶および宿の紹介をいただきました。

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2005年02月27日

Service Information --- TMC Report #0007

トップマネジメント・カフェ レポート (第7回)

第7回トップマネジメント・カフェを開催。郡山史郎氏が、ご自身の企業人体験を通じ、ソニーの創業史と、これからの電子産業について持論を展開してくださいました。

2005年2月26日、箱根仙石原の箱根ハイランドホテルにて、第7回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。大メーカーの成長と海外事業展開の内幕はいかに。ソニーの黎明期から現在に至るまでの成長物語の原動力は何だったのか。あの創業者たちや歴代社長とともに活躍した郡山氏自身の体験を通じ、ソニー成長秘話を語っていただきました。ソニーの内側から見たソニー経営陣の実像と、それを通じて培った郡山氏の経営哲学にまで踏み込むことになりました。

hirakawa0007.jpg冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表の平川克美から、改めてソニーの話題をじっくりお聞きする機会を設けさせていただいた経緯の説明を兼ねて、郡山様を紹介させていただきました。

kouriyama2.jpgソニーは外向きの広告宣伝や海外での成功が評価されていますが、本質的には非常に国粋主義的な企業です。社会のため、日本の復興のためという井深の経営目標を、盛田が次々と具現化していきました。米国企業と渡り合うための手段は採用するが、ソニー自身をアメリカナイズする気は毛頭無かったのだそうです。
ソニーの国際事業、特に米国進出は、戦争を体験した日本人としての「米国に対するリベンジ」と認識することで、井深氏と盛田氏の事業への取り組み姿勢が明快に説明できます。側近として活躍していた郡山さんは、2人の天才経営者のそういう本質を見抜いていました。郡山さんの国際ビジネスへの熱意にも同じ意識がありました。
また、卓越した経営センスを持つ大賀氏のブレインとして経営戦略作りに関わりました。音楽家でもある大賀氏にとって経営はオーケストラの指揮。不協和音を出さない人事采配で社内の資源を最大限に生かし、井深氏・盛田氏の夢を楽曲のように指揮しました。

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ソニーの経営は、世間や株主の声に左右されず、長期的な評判を得ることに注力してきました。数字至上主義では社会に存在意義を認められる企業になり得ません。「ソニーは規模的にも成長の余地があり、今後も予測不能な方向へ変化していきますよ。」

P2260058.jpg半導体の発明を最後に、産業界に画期的な発明はありません。以来、電子産業は「改良」の競争が続いています。改良は日本企業が得意な分野であり、まだまだ成熟していません。これからも日本企業に大きなチャンスがたくさん来ます。
歳をとっても、能力が衰えるわけではない。感覚は鋭くなっていきます。そういう経験者の経営感覚がまだまだ産業界に必要です。郡山氏が取組むシーフォームでは、ベテランの力を産業界に紹介しています。

郡山様は、現在株式会社シーフォーム(http://www.ceafom.co.jp/)で、プロフェッショナルな経営幹部のエージェンシーとして、企業のニーズや特性に応じた経営幹部を派遣・紹介する事業に取組んでいらっしゃいます。

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前回トップマネジメントカフェの参加者の御好評を受け、今回の会場も箱根ハイランドホテル(http://www.odakyu-hotel.co.jp/highland/)を利用させていただきました。

セミナー会場の窓の外は雪で真っ白に。箱根はこの冬いちばんの大雪になり、当日および翌朝、ホテルは美しい雪景色となりました。

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2004年12月05日

Service Information --- TMC Report #0006

トップマネジメント・カフェ レポート (第6回)

第6回トップマネジメント・カフェを開催。 ケイズワークの菊地史彦氏が、コーポレートブランディング構築について、「らしさの強さ」を生かす方法を説いてくださいました。

2004年12月4日、箱根仙石原の箱根ハイランドホテルにて、第6回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。経営者にとっては難題とされるコーポレート・ブランディングがテーマです。講師は、企業のコミュニケーション技術やナレッジマネジメントをテーマに研究とコンサルティングを専門にしておられるケイズワークの菊地史彦様でした。最近ブランドイメージが高いとされる企業などを例に、企業のブランドの意味の掘り下げと、ブランド形成手法について語っていただきました。

bcj_p_0006.jpg冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表取締役社長の平川克美からご挨拶。古くからのビジネスパートナーである菊地氏の紹介とともに、最近の著書『反戦略的ビジネスのすすめ』の紹介もさせていただきました。

kikuchi.jpg企業のブランド資産は、企業側が所有するブランド・アイデンティティと、顧客などの市場側に存在するブランド・イメージの両者のコミュニケーションにより実現するものです。しかし、多くの企業は前者にばかり意識が向いているようで、企業がブランド形成のためにコストをかけ、企業の内部にブランド資産を蓄積していると考えがちです。
コーポレート・ブランドは会社の外に形成されるということを、企業はまず認識すべきです。実際、購入者もブランドをコスト面で支えています。「このブランドだから買って安心だろう」と、商品吟味をせずにブランドで購買判断できるケースが多くあります。これは、商品選択におけるリスクを購入者が負っていて、払った金額のうちの一部はブランドに払ったコストと考えられます。すなわち、購入者側もブランド形成のために大きなコスト負担をしているのです。ブランドは企業だけの所有物ではなく、企業と購入者がともに負担して共有しているものなのです。
ブランドは、商品やサービスなどの品質における「約束」です。ロゴやマークは「約束しました」という記号にあたります。ブランドが消費者に購買判断における合理性を提供しています。企業が商品面で期待された品質を守れないということは、「約束」を破ることです。消費者側に存在するブランドは音を立てて失墜することになります。ニッチビジネス、静脈産業、フォロワー(二番手企業)などの企業はブランド構築をしっかりやることが有効です。新しいカテゴリーに見せることで業界リーダーの好イメージを形成することも可能です。

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窓の外は晩秋の箱根の森。紅葉が残る美しい庭園を背景にしての、都心の会場では味わえないセミナーの雰囲気でした。
下はホテル内の高級レストラン「オールドワイン」を借り切っての夕食会です。夕食後もこのレストランで夜遅くまで語り合いました。

2004年09月26日

Service Information --- TMC Report #0005

トップマネジメント・カフェ レポート (第5回)

フォト・ジャーナリストの徳山喜雄氏が、戦争報道写真の果たす役割を解説。
第一線にいる熱い胸中を語ってくれました。

2004年9月25日、箱根堂ヶ島温泉の大和屋ホテルにて、2年目に入り最初のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。経営論以外のテーマも積極的に取り入れているTMCの一押しテーマとして、朝日新聞社フォトジャーナリズムの第一線でご活躍の徳山喜雄氏を招き、「戦争報道と情報操作」をテーマにフォトジャーナリズムの実態と氏の持論を紹介していただきました。

bcj_p.jpg冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表取締役社長の平川克美から、一周年の御礼と、この集まりをインテリジェント・ネットワークとしてより現実的なものにしていきたいとの挨拶がありました。

tokuyama1.jpg徳山喜雄氏は、フリーカメラマンを経験した後、朝日新聞社に入社。入社10年は一年の半分がホテル暮らしだったそうです。その後、同社の総合研究本部でフォトジャーナリズムのあり方について探求、写真を通じてのジャーナリズム論を、著書、写真集、公演、養成スクールなどで発信しています。取材実績としては、朝日の記者として東西冷戦終結を現地で追った活動があまりにも有名です。

tokuyama2.jpg「写真による戦争報道は権力による操作が常に関与。昔も今も変わっていない。」戦争写真は勝った側の都合の良い写真だけが残り、その戦争を語り継いでいくそうです。そのため、権力にとって最大の効果が現れるような演出を伴って撮影された戦争報道写真が「名作」として数多く残っているのだそうです。
昔は写真自体に手を加え、演出効果を施すことが常識的に行われていたそうです。今は報道写真に手を加えてはいけない時代になった。どの写真をどのように公開するかで、情報操作をするようになっています。戦場の様子を伝える写真は、技術の進歩とともに、その「演出」のスタイルも変化してきています。一瞬を捉えた写真も、キャプションと背景情報により大きく意味が変わってしまいます。どの写真を掲載するか、どのようなキャプションを付けるかが課題です。
また、「戦場の残酷写真をどう扱うか。政治的、倫理的、(家族の)心情的見地で、全てのケースで掲載するかしないかの深い議論をしなければいけない。」と、編集の現場の難しさを語ってくれました。
戦場カメラマンは、身の危険=「リスク」に比べ、金銭的報酬が少ないケースがほとんど。何がカメラマン達を戦場に行かせるのか。自分の写真がメディアに載り、世界中に戦争の現実を発信しているのだという満足感に他ならないそうです。

yamatoya.jpg今回の会場は、箱根宮ノ下から専用ロープウエイで谷を下った堂ヶ島温泉。大和屋ホテルはその老舗のひとつです。宮ノ下界隈とは思えぬ静けさの中で、セミナーにも熱が入りました。
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member.jpg夕食会でも、普段から報道メディアに接している視点で自らの興味や疑問を徳山氏にぶつけていました。
夕食後の二次会では、徳山氏自信の取材活動について質問が相次ぎました。東西冷戦終結の一連の重大事を氏が追った作品が写真集「千年紀へのメッセージ」として出版されています。氏の思い出のワンショットは、1989年11月、チェコスロバキアの共産党政権が崩壊した瞬間に抱き合う民主化リーダーのドプチェクとハベルの様子を写したものだそうです。
徳山喜雄氏の最新のメッセージは次のサイトにてご覧ください。http://www.iface.ne.jp/tokuyama/

2004年06月27日

Service Information --- TMC Report #0004

トップマネジメント・カフェ レポート (第4回)

第4回トップマネジメント・カフェを開催。 古田興司氏が、ミドルマネジメントのあるべき姿を実体験をもとに語ってくれました。
ミドルマネジメント次第で会社が変わる!!

2004年6月26日、湯河原温泉「山翠楼」で、第4回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。今回の講師は、日本企業・米国系企業の幹部・経営陣を経験の後、現在はUCC上島珈琲⑭の副社長である古田氏を招き、日系・外資企業に共通する優れたミドルマネジメントの真髄を熱く語っていただきました。

rep4_p1.jpg講義の前半は、HPウェイがテーマです。1939年、シリコンバレーのベンチャー第一号として誕生したHP。米国での成長ストーリーののち、1960年代の日本市場進出の話に展開します。当時、高周波検査機市場で米国企業に遅れをとっていた横河電気が合弁パートナーとなりました。横河電気出身の甲谷氏は1966年から営業に携わり、横河HPとHPアジアパシフィックの躍進を牽引しました。技術偏重の日本企業の経営が、米国企業から得るものは大きかったと語ります。

rep4_p2.jpg社長の思いが社員のどれくらいまで伝わっているか。組織が大きくなると、良くて半分、普通は3分の1程度だそうです。一方、現場の社員やチームが持っている能力のどのくらいを発揮しているか。日系企業で50%ぐらい、外資系企業で60%ぐらいだそうです。

rep4_p3.jpgここにミドルマネジメントの改善による全体パフォーマンスの向上の余地があります。トップの考えを聞き、チームにとっての内容に置き換え、そしてチーム内の社員を説得し動機付けする。この行為を細かいサイクルで回すことがミドルマネジメントの使命です。

rep4_p4.jpg組織のポテンシャルを減衰させてはいけない。増幅を積み重ね、「オーバーアチーブ」を目指します。

rep4_p5.jpg会社が社員を育てるということをしなくなる傾向にあります。一方で評価制度が社員の動機付けの手法として浸透し始めています。古田氏は徹底的にフェアな評価でメンバーの成長び、ハイスタンダードを追求することが人の育て方に変わってきていると説明しました。

rep4_p6.jpgミドルマネジメント増幅論は夕食会、夜の部までも続きました。「やらされる社員は何をやっている時が楽しいと感じるときか?」を視点に社員のマネジメントを考える必要があります。そして、トップの思いを自分の言葉に置き換えてきちんと伝えることが社員に使命感を持たせるコツだそうです。

photo4.jpg今回の会場でも、恒例の「お宿の紹介」を女将の窪田様からいただきました。

2003年12月07日

Service Information --- TMC Report #0003

トップマネジメント・カフェ レポート (第3回)

第3回トップマネジメント・カフェを開催。 甲谷勝人氏が、HPウェイとサイバーシルクロード八王子での取り組みを語ってくれました。
産-産連携が地域を変える!!

2004年2月28日、信州・渋温泉「金具屋」で、第3回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催いたしました。信州の奥深い渋温泉に建つ歴史の宿「金具屋」まで足を運びました。日本HPの沿革を通じた日米企業経営の対比と、HPウェイを参考にした地域産業活性化手法をご披露いただきました。

rep3_p1.jpg講義の前半は、HPウェイがテーマです。1939年、シリコンバレーのベンチャー第一号として誕生したHP。米国での成長ストーリーののち、1960年代の日本市場進出の話に展開します。当時、高周波検査機市場で米国企業に遅れをとっていた横河電気が合弁パートナーとなりました。横河電気出身の甲谷氏は1966年から営業に携わり、横河HPとHPアジアパシフィックの躍進を牽引しました。技術偏重の日本企業の経営が、米国企業から得るものは大きかったと語ります。

rep3_p2.jpg本体である米HPは1980年代も躍進を続けますが、1990年代に入りインターネット戦略の遅れで成長の鈍化に悩むことになり、長いトンネルの時代に入ります。

1999年、Lucent Technologyからカーリー・フィオリーナがCEOに招かれ、HPをコンピュータ企業と計測器企業に分割します。甲谷氏は計測器会社としてのAgilent Technologiesを率いました。一方、コンピュータ部門は、Compaqを合併し新生HPとして復活しました。企業分割でカーリー・フィオリーナが目指したのは、市場に対する誠実さと機敏さという、創業者ヒューレット氏が志した創業の精神と共通するものがあったのです。甲谷氏は米企業HPの変遷を通じ、日本の企業経営が学び取るべきものを感じ取ってきました。

rep3_p3.jpg食事で場が和むと、質問も単刀直入に本質を突いてきます。 講義の後半は、HPの機敏な経営センスを地域産業振興に活かそうというものです。彼は八王子市の産官が首謀する「サイバーシルクロード八王子」のリーダとして、ものづくり系の産業育成に尽力しています。彼の主張は、主役は企業であり、「産-産連携」を促進することが鍵だとしています。八王子には大学などが多く立地しますが、産学連携よりも企業間連携を優先する諸施策を推進し、成果を上げ始めています。

rep3_p4.jpg「日系VS外資」と「地域産業振興」の議論は尽きることなく、館内のバーに場所を移し、深夜まで続きました。

photos3.jpg今回の会場は、宿場で馬具を作る鍛冶屋が土砂災害で崩壊したときに温泉が湧き出て、それ以来旅館業に転向したという「金具屋」。9代目西山和樹氏(左)が歴史を解説してくれました。

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2003年12月05日

Service Information --- TMC Report #0002

トップマネジメント・カフェ レポート (第2回)

第2回トップマネジメント・カフェを開催。 阿部洋己氏が、KIRIN FIREの開発秘話を通じ、キリンビバレッジ大躍進の真相を語ってくれました。
大企業も社長の行動で変わる!!

2003年12月6日、箱根塔ノ沢「環翠楼」で、第2回のトップマネジメント・カフェ(TMC)が開催されました。紅葉が残る箱根に前回より多くの参加者を迎え、マーケティング論をテーマに熱い議論が交わされました。セミナー前半のマーケティング手法と実践の講義につづき、後半は講師の阿部氏が社長としてどう組織を引っ張ったかの話題に展開しました。すると、現役社長が多い参加者の中からは現実的な質問と、阿部氏の経営手腕に対する驚嘆の声が上がりつづけました。

rep2_p1.jpg1999年夏に発売した缶コーヒー「FIRE」。開発当時のことを思い出しながら、当時の熱い取組みを丁寧に語っていきます。

rep2_p2.jpgまず、缶コーヒーのユーザーの定量分析結果の紹介。毎日2本以上飲むヘビーユーザーはユーザー全体の15%。この15%が、需要の70%を消費しています。人口にすると630万人。そこへ向けての商品作りが始まりました。そして、今飲んでいる銘柄からの「ブランド・スイッチ」を起こさせるだけの商品差別性の開拓が至上命題になりました。

「缶コーヒーは所詮缶コーヒー。ネーミングや広告が違うだけ。」とあきらめているヘビーユーザーに、「レギュラーコーヒーのうまさを徹底的に追求した究極の缶コーヒー」と思わせることを追求した商品開発とネーミングの結果は、「直火焙煎」と「火」からとったネーミング。缶のデザインにもこだわりました。

rep2_p3.jpg当時WONDAがタイガー・ウッズのCMで市場の話題をさらっていました。FIREのCMタレント選びは最後の最後までもめたそうです。CMソングを書かないスティービー・ワンダー氏を説得して起用。同氏がCMソングを完成させた後、撮影所に来訪するシーンの紹介は感動モノでした。

rep2_p4.jpg18:30より夕食会場で、昼間のセミナー後半の話題となった「社長論」について熱い思いの交換が行われました。参加者もご自身の経営経験を題材に、それぞれの考え方を披露します。でもやはり「社長でしょ、社長が決めなきゃ誰が決めるんですか?組織では重要事項は決められませんよ!」のコメントには一同納得させられました。FIREの開発ストーリーには「ルールを変えろ、会社を変えろ!」とありましたが、阿部氏は「大企業も社長次第で変わる!」のまさに証人です。

rep2_p5.jpgセミナーの後半は、社運を賭けた商品開発プロジェクトに社長自らがどう接するか、「社長の立ち位置」についての質問が出、以降は社長の役割の議論になりました。阿部氏は、(1)風通しがよいフラットな組織にし、それを持続させること、(2)重要な決定事項のみに関わり、先送りせず決定を下すこと、(3)トップセールスで成果を上げること、の3つであると断言しました。FIREの開発においても、重要な場面以外はプロジェクトメンバーに任せて見守っていたそうです。

rep2_p6.jpg二次会は会場を変えて、阿部氏を中心に参加者が膝を突き合わせて経営論を語り通しました。今回はとことん「和風」の空間で時間を過ごし、日本文化の中に溶け込んだ1日でした。

rep2_p7.jpg冒頭、会場となった「環翠楼」の番頭の小松様より、築85年になる当館についての説明と、館内見学が行われました。 「環翠楼」の歴史、建築材料としての木の性能の高さ、自然からの素材のみに囲まれるように作られてきた日本建築の素晴らしさなどを披露してくれました。

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2003年09月28日

Service Information --- TMC Report #0001

トップマネジメント・カフェ レポート (第1回)

第1回トップマネジメント・カフェを開催。 国際情勢解説者の田中宇氏が現在の国際情勢を独自の視点で解説し、参加者と長時間にわたり熱い議論を交わしました。

2003年9月27日、軽井沢浅間プリンスホテルにて、最初のトップマネジメント・カフェ(TMC)が開催されました。好天にも恵まれ、爽やかな秋の高原の空気の中、近年の国際情勢をテーマに熱い議論を交わす機会を持ちました。メインプログラムのセミナーへの参加者は18人(講師、主催者、オブザーバ、傍聴者を含む)となり、意見交換には絶好の場となりました。

rep_p1.jpg冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表取締役社長の平川克美(写真)から、トップマネジメント・カフェの趣旨の説明がありました。「今後の日本を支える若手経営者たちには魅力的な経営観を持って欲しい。TMCは、その方向性を模索する場である。TMC参加者は自己研鑚とネットワーク構築のみならず、若手経営者育成のヒントにして欲しい。また若手の参加も待っています。」

rep_p2.jpg主にインターネットを通じ信頼しうる情報のみを取捨選択し、独自の国際情勢分析を展開する田中氏(写真)。毎日5時間~10時間、30以上の国際情勢専門サイトに目を通している。事実情報や事例にもとづく推論は明快で解りやすい。「あくまでこれは私の推論です。」と真実の追究を続ける姿勢が素晴らしい。
氏の情報発信の場は、氏が運営する「田中宇の国際ニュース解説」と多数の著書など。TV出演も多い。

rep_p3.jpg13:00から始まったセミナーの最初の約1時間は、田中氏による米国の国際政治方針の解説。普段我々が断片的に見聞きしている国際ニュースが、みるみる構造的に整理され脈絡のあるストーリーになっていきました。

rep_p4.jpg参加者から質問が出始めると、ホワイトボード上にキーパーソンの連関を整理し始めました。米国における軍需派(新帝国主義)とバランスオブパワー派(マネー主義)の2極分類は分かり易く面白かった。ここでも「ひとつの整理の仕方だと思います。」と他の分析手法を否定しないスタンスを通していました。

rep_p5.jpg中東情勢、中国情勢などへ話題が展開し、田中氏による講義とディスカッションは17:00まで続きました。予想外の白熱した雰囲気のため、当初1回の予定だったコーヒーブレイクを、急遽14:30と15:30の2度とることになりました。

rep_p7.jpg18:00より夕食会場で昼間のセミナーの整理と、参加者の自己紹介を行いました。
自己紹介が進むとともに、参加者それぞれが独自の経営観をぶつける場に徐々に展開していきました。食事が終わった後も、20:30過ぎまで国際情勢と経営論をテーマに歓談が続きました。
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