■トップマネジメント・カフェ レポート (第15回)■
第15回トップマネジメント・カフェ
一日を愛し、一年を憂い、千年に想いを馳せるフォトジャーナリスト 桃井和馬氏
「写真が語る真実」
第15回目のトップマネジメント・カフェは、群馬は伊香保温泉の老舗旅館「福一」にて開催されました。講師は、フォトジャーナリストの桃井和馬氏。なぜフォトジャーナリズムの道に進まれたのか、そして今、写真を通じて何を伝えようとしているのか。ご自身の写真作品の解説を交えながら講演していただきました。

<プロフィール>
桃井和馬(ももいかずま) フォトジャーナリスト
1962年 東京都出身。「文明」「環境」「紛争」をテーマに、これまで120カ国以上で取材を続けてきた。
2002年から03年までの1年間は、20世紀に起きた戦争を振り返る取材を世界各地で行う。
第32回太陽賞を受賞。
JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)会員。
東海大学非常勤講師。

一日の視点とは、身近な関係やコミュニティーを大事にすること。一年の視点とは、社会や国や世界の情勢を考える視点。千年の視点とは、人間や生きとし生きるものを含む地球規模の視点。以前、米国アリゾナ州でホピ族の長老に「世界の混乱した状況を変えるために何が出来るか」尋ねた所、「日本に帰って身の回りのことを大切にしなさい」と。なるほどそういう事だったのかと気が付き、それ以来、「一日を愛し、一年を憂い、千年に想いを馳せる」という視点を大切になさっているそうです。

1994年ルワンダで起きた大量虐殺の取材を続けるうちに、戦争は物事の結果でしかなく、そこに至るプロセスをたどると、宗教、民族が原因といわれる戦争も、長年繰り返されていた環境破壊に原因がある事が見えてきて、環境が悪化して、資源不足になって、領土、自然の争奪、戦争が起きてくる。そして、環境を破壊する事は簡単ですが、再生には気の遠くなる様な月日がかかると語ってくれました。

ご自身、アメリカの大学で勉強していく中で、今世界では何が起きているのか、人間は何処へ向かって行こうとしているのか、それを探求し伝えたくフォトジャーナリズムの道に入られたそうですが、写真が世の中を動かす非常に大きな影響力を持っていた事を知って、社会問題を考えるひとつの手段として写真を選んだことを語ってくれました。
ご自身の写真作品を1枚ずつ説明してくださり、その後、スライドショーという形で改めて見せていただき、写っている背部にある物を思考する事が出来るか、そして、自分の思考力、想像力を試すメディアでもある写真、一枚の写真と向き合って考える事、想像する事の大切さを問いかけて下さいました。
<桃井和馬氏の本>

命がめぐる
価格:\1,575(税込)
フルーベル館(2007/07)

この大地に命与えられし者たちへ(単行本)
価格:\2,520(税込)
清流出版(2007/03)

もう死なせない!- 子供の生きる権利(単行本)
価格:\1,575(税込)
フルーベル館(2004/07)

破壊される大地
(岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)
(単行本)
価格:\1,890(税込)
岩波書店(2003/12)
今回のお宿は、江戸時代初期創業から400余年の歴史を刻む老舗旅館、群馬県伊香保温泉「福一」を利用いたしました。
次回予告:
第16回は、2008年7月頃の開催を予定しています。
講師、会場はまだ未定ですが、決定次第追ってご連絡いたします。