Service Information --- TMC Report #0007
■トップマネジメント・カフェ レポート (第7回)■
第7回トップマネジメント・カフェを開催。郡山史郎氏が、ご自身の企業人体験を通じ、ソニーの創業史と、これからの電子産業について持論を展開してくださいました。
2005年2月26日、箱根仙石原の箱根ハイランドホテルにて、第7回のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。大メーカーの成長と海外事業展開の内幕はいかに。ソニーの黎明期から現在に至るまでの成長物語の原動力は何だったのか。あの創業者たちや歴代社長とともに活躍した郡山氏自身の体験を通じ、ソニー成長秘話を語っていただきました。ソニーの内側から見たソニー経営陣の実像と、それを通じて培った郡山氏の経営哲学にまで踏み込むことになりました。
冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表の平川克美から、改めてソニーの話題をじっくりお聞きする機会を設けさせていただいた経緯の説明を兼ねて、郡山様を紹介させていただきました。
ソニーは外向きの広告宣伝や海外での成功が評価されていますが、本質的には非常に国粋主義的な企業です。社会のため、日本の復興のためという井深の経営目標を、盛田が次々と具現化していきました。米国企業と渡り合うための手段は採用するが、ソニー自身をアメリカナイズする気は毛頭無かったのだそうです。
ソニーの国際事業、特に米国進出は、戦争を体験した日本人としての「米国に対するリベンジ」と認識することで、井深氏と盛田氏の事業への取り組み姿勢が明快に説明できます。側近として活躍していた郡山さんは、2人の天才経営者のそういう本質を見抜いていました。郡山さんの国際ビジネスへの熱意にも同じ意識がありました。
また、卓越した経営センスを持つ大賀氏のブレインとして経営戦略作りに関わりました。音楽家でもある大賀氏にとって経営はオーケストラの指揮。不協和音を出さない人事采配で社内の資源を最大限に生かし、井深氏・盛田氏の夢を楽曲のように指揮しました。

ソニーの経営は、世間や株主の声に左右されず、長期的な評判を得ることに注力してきました。数字至上主義では社会に存在意義を認められる企業になり得ません。「ソニーは規模的にも成長の余地があり、今後も予測不能な方向へ変化していきますよ。」
半導体の発明を最後に、産業界に画期的な発明はありません。以来、電子産業は「改良」の競争が続いています。改良は日本企業が得意な分野であり、まだまだ成熟していません。これからも日本企業に大きなチャンスがたくさん来ます。
歳をとっても、能力が衰えるわけではない。感覚は鋭くなっていきます。そういう経験者の経営感覚がまだまだ産業界に必要です。郡山氏が取組むシーフォームでは、ベテランの力を産業界に紹介しています。
郡山様は、現在株式会社シーフォーム(http://www.ceafom.co.jp/)で、プロフェッショナルな経営幹部のエージェンシーとして、企業のニーズや特性に応じた経営幹部を派遣・紹介する事業に取組んでいらっしゃいます。

前回トップマネジメントカフェの参加者の御好評を受け、今回の会場も箱根ハイランドホテル(http://www.odakyu-hotel.co.jp/highland/)を利用させていただきました。
セミナー会場の窓の外は雪で真っ白に。箱根はこの冬いちばんの大雪になり、当日および翌朝、ホテルは美しい雪景色となりました。
