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2004年09月 アーカイブ

2004年09月26日

Service Information --- TMC Report #0005

トップマネジメント・カフェ レポート (第5回)

フォト・ジャーナリストの徳山喜雄氏が、戦争報道写真の果たす役割を解説。
第一線にいる熱い胸中を語ってくれました。

2004年9月25日、箱根堂ヶ島温泉の大和屋ホテルにて、2年目に入り最初のトップマネジメント・カフェ(TMC)を開催しました。経営論以外のテーマも積極的に取り入れているTMCの一押しテーマとして、朝日新聞社フォトジャーナリズムの第一線でご活躍の徳山喜雄氏を招き、「戦争報道と情報操作」をテーマにフォトジャーナリズムの実態と氏の持論を紹介していただきました。

bcj_p.jpg冒頭、主催者である株式会社ビジネスカフェジャパン代表取締役社長の平川克美から、一周年の御礼と、この集まりをインテリジェント・ネットワークとしてより現実的なものにしていきたいとの挨拶がありました。

tokuyama1.jpg徳山喜雄氏は、フリーカメラマンを経験した後、朝日新聞社に入社。入社10年は一年の半分がホテル暮らしだったそうです。その後、同社の総合研究本部でフォトジャーナリズムのあり方について探求、写真を通じてのジャーナリズム論を、著書、写真集、公演、養成スクールなどで発信しています。取材実績としては、朝日の記者として東西冷戦終結を現地で追った活動があまりにも有名です。

tokuyama2.jpg「写真による戦争報道は権力による操作が常に関与。昔も今も変わっていない。」戦争写真は勝った側の都合の良い写真だけが残り、その戦争を語り継いでいくそうです。そのため、権力にとって最大の効果が現れるような演出を伴って撮影された戦争報道写真が「名作」として数多く残っているのだそうです。
昔は写真自体に手を加え、演出効果を施すことが常識的に行われていたそうです。今は報道写真に手を加えてはいけない時代になった。どの写真をどのように公開するかで、情報操作をするようになっています。戦場の様子を伝える写真は、技術の進歩とともに、その「演出」のスタイルも変化してきています。一瞬を捉えた写真も、キャプションと背景情報により大きく意味が変わってしまいます。どの写真を掲載するか、どのようなキャプションを付けるかが課題です。
また、「戦場の残酷写真をどう扱うか。政治的、倫理的、(家族の)心情的見地で、全てのケースで掲載するかしないかの深い議論をしなければいけない。」と、編集の現場の難しさを語ってくれました。
戦場カメラマンは、身の危険=「リスク」に比べ、金銭的報酬が少ないケースがほとんど。何がカメラマン達を戦場に行かせるのか。自分の写真がメディアに載り、世界中に戦争の現実を発信しているのだという満足感に他ならないそうです。

yamatoya.jpg今回の会場は、箱根宮ノ下から専用ロープウエイで谷を下った堂ヶ島温泉。大和屋ホテルはその老舗のひとつです。宮ノ下界隈とは思えぬ静けさの中で、セミナーにも熱が入りました。
ropeway.jpg

member.jpg夕食会でも、普段から報道メディアに接している視点で自らの興味や疑問を徳山氏にぶつけていました。
夕食後の二次会では、徳山氏自信の取材活動について質問が相次ぎました。東西冷戦終結の一連の重大事を氏が追った作品が写真集「千年紀へのメッセージ」として出版されています。氏の思い出のワンショットは、1989年11月、チェコスロバキアの共産党政権が崩壊した瞬間に抱き合う民主化リーダーのドプチェクとハベルの様子を写したものだそうです。
徳山喜雄氏の最新のメッセージは次のサイトにてご覧ください。http://www.iface.ne.jp/tokuyama/

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